◆矯正歯科
矯正治療とは、歯ならびを良くするための治療です。
当院は、その専門医院です。歯並びが悪いと虫歯、歯周病になりやすく、噛み合わせも悪くなるため、長い目でみると歯を失う原因になりかねません。そのため、機能的な問題を解決するためにも矯正治療は必要なものと考えております。きれいに並んだ歯並びを持つことはただ美しいというだけでなく、 バランスがとれて健康に成長・発育した証拠を示すものといってよいでしょう



歯ならびを良くすると
よくかめるようになり 食べる時の能率が良くなる
歯みがきがやさしくなりむし歯になりにくい
息がもれたりしなく発音がきれいになる
健康に見え口元が美しく見えるなどの利点に気付きます。

 ◆成人矯正
子供と比べると顎の成長をコントロールすることができないため、永久歯を部分的に抜かなければならない場合がありますが、見た目がよくなるだけでなく、磨きやすく、噛み合わせもよくなるため、歯周病、虫歯の進行を抑え、歯が長持ちします。
歯は人の顔の印象を決める上での大きな要素の一つです。
顔の主な部分を眉から下顎の下縁までと考えると、上下の歯、及び歯肉の部分では、 その半分近くを占めます。ですから、歯を矯正治療で動かすということは顔に重大な影響を与えることになるのです。 特に前歯の前後的及び垂直的位置、前歯の傾斜度、上下の顎の位置はとても重要なポイントです。歯並びは審美で、かみ合わせは機能かと考えられています。
歯が並ぶと同時に、かみ合わせが適正であることを求めるのが矯正治療です。 その他、顔貌、笑顔そして歯の並びが審美的であることも大切です。

 ◆小児の矯正
永久歯の前歯がはえてくる時期に顎の発育が十分でないと、狭い場所に歯がはえてきて、前歯の歯並びが悪くなってしまいます。この成長の足りない状態を放置したままにして、永久歯の数が増えてくると歯並びはもっと悪くなる可能性があります。
乳歯列や永久歯が生えかけの頃から観察し、必要な早期治療を行うことで顎の成長をくコントロールできるため、永久歯を抜かずに治療できることが多くなります。

 ◆歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正治療
通常の矯正治療の装置に加えて、歯科矯正用アンカースクリューを固定源として行う治療のことです。通常の矯正治療では固定源の歯と移動する歯は引っ張りあい押されあう関係にあり、どちらの歯にも力が加わってしまいます。また動かす方向も制限があります。一方、歯科矯正用アンカースクリュー自体は移動しませんので、移動させたい歯を効率的に移動でき、また移動させることが難しかった方向にも移動することが可能になります。

 ◆矯正治療の費用について
矯正歯科治療は公的健康保険適用外の自費(自由)診療です。

■矯正治療の費用 (2023年改訂)
相談料 2,200 円
初診時検査診断料金 55,000 円
装置代 子供 T期治療(混合歯列期の治療) 330,000円 〜 550,000円
装置代 子供 U期治療(T期治療後の永久歯列の治療) 132,000円 〜 330,000円
装置代 大人(永久歯列の治療) 495,000円 〜 880,000円
管理料 (歯の移動中) 5,500円 ※月に1回
観察料 (保定期間・経過観察) 2,200円 ※3〜6ヶ月に1回
保定装置(リテーナ)1個 5,500円 〜 27,500円 ※上下顎で2個必要


■実際の例
治療内容 治療期間 治療費用 保定期間
子供T期治療 1年〜1年半 総額  40万〜50万円 3〜5年
子供U期治療 1年〜2年 総額  20万〜30万円 5年
大人 2年〜3年 総額  60万〜80万円 5年

 ◆矯正治療のリスク・副作用に関して
矯正治療には以下の一般的なリスク・副作用がありますが、 すべてのリスクや副作用が生じるわけではありません。

〇矯正装置による不快感、痛み等が生じることがあります。
 痛みは装置装着もしくは調整後数4〜5時間後から徐々に現れ
 2〜3日をピークに消失します。また装置も1週間程度で慣れることが多いです。
〇歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
〇装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり
 それらが治療結果や治療期間に影響します。
〇治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので
 丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。
 また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
〇歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
〇ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
〇ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
〇治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
〇治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
〇様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
〇歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
〇矯正装置が外れたり、矯正装置を誤飲する可能性があります。
〇装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
〇歯の移動が終わり装置が外れた後、保定装置(リテーナー)を指示通り使用し
 定期的な経過観察を行わないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
〇矯正治療後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などを
 やりなおす可能性があります。
〇あごの成長発育や悪習癖の残存、加齢などによる変化、歯周病によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
〇治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じたりかみ合わせや歯並びに影響を及ぼす可能性があります。
〇様々な要因で噛み合わせや歯並びが変化した場合、再治療等が必要になることがあります。
〇矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。

※日本矯正歯科学会ホームページなどより抜粋


 ◆矯正治療の流れ
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